もう何年前だろうか。
余市の原酒がなくなり、販売中止になると聞いたのは。
その知らせを受け、酒販店を回ったが、手に入らなかった。
それが、その年に富山市へ出張したら、なんと町の酒屋で売っているではないか。
喜び勇んで買って帰った。勿論一番若いものしか売っていなかったが。
それから何年だろうか。
オークションで値上がりしてたら売ろうと思い、
Yahoo!オークションを除いたが、値上がりしていない。
それもそのはず普通に売っているから。何故?原酒は?
もう、これは呑め、という託宣以外の何物でもない。
よし、呑んでやろう。
ウイスキーの香り、「ヨードチンキ(アイラ・ウイスキーのこと)」じゃない、とても華やかな香りがする。
一口含むと、広がる独特の香りが鼻に抜ける。
それでいて微かにスモーキーさがある。旨い。こいつは良い。
「ヨードチンキ」は、荒くれ者のウイスキーのようなイメージ。
そして、余市は、都会の夜のウイスキー、そんな勝手なイメージが作られた。
いや、贅沢してるよなぁ、と反省。
庶民はもっと安酒で満足しなきゃ。
それにしても旨いな。
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